Cookie利用制限のその先

小室哲哉の名曲にのせて

来週のWebinarの準備をしている中、PCが落ちてファイルが飛んでしまうと悲しさを通り越して切なさと愛しさと糸井重里な気分になりますね。。。

本題、Cookieの利用制限のその先

正直、いろんなメディアでいろんなことが書かれていますが、個人的には正直今の段階で何かしらの断言ができるほどの情報ってないと思うんですよね。Chromeの2年後の制限も現状で何か断言できることがあるわけでもまだないし。こういう時期だからこそ、きちんとSelf Controlをしたうえで、Beyond the Timeしたいと思うわけであります。

実際SMB向けの無料コンサルティングをやる中でもそういった質問がここでもそこでもあそこでも聞かれることがありますので、一度私見ですがちょっとまとめてみましょう。

Cookieが使えなくなるわけじゃない

まずCookieが死ぬ、とかいろいろ言われていますが、原則として自社ドメインから発行されたCookieについては、JavaScriptで発行されたCookieの有効期限はSafariで短くなるだけで、普通に考えてChromeの制限の枠に当てはまるわけじゃありません。Safariでだってサーバから直接付与されたCookieについては現状でも普通に使えます。

なのでまず自分のサイトとかマーケティングで使われてるCookieがどこのドメインからどうやって発行されているものなのかを把握しないと、アスファルトにタイヤを切りつけるようなCookie Apocalypseとかcookiepocolypseって言われているような終末論ヒャッハーの世界になるかどうかなんてわかんないんです。

実際弊社でコンサルした会社さんでも上記を理解した上で打ち手を考えてる会社さん(弊社のコンサル以前から考えていた、ってことです)もあるわけですし。

あ、お寿司食べたい。

3rd party cookie系の話

じゃ3rd party cookieについてどうなるんだ、という話もあるけど、今だってSafariとFirefoxは原則(例外はもちろんある)すでに使えないわけで、それを我々は目の当たりにすでにしてるわけです。もうLove Trainみたいに戻れないわけですよ。過去には。

リタゲの配信量が減った、とかAudience Targetingの精度が落ちた、とかまあいろいろ話はあるんだろうけど、それってあくまで「手法」の話なんだと思うんですよね。

本質的に考えれば、ユーザーに好きになってもらう、そして事業を成長させる取り組みであれば手法はなんだっていいわけです。その中でリタゲの合理性があればやればいいし、でもリタゲの合理性が(Cookie利用制限の結果)薄れてきた、というのであれば、じゃあリタゲってのは「どういう作用で」ユーザーの心を動かしていたのか、そしてどう事業の成長に貢献していたのか、っていう仮説と因数分解をしないといけないはずなんです。

なのでこのユーザーのプライバシー保護の流れにResistanceするんじゃなくて、使うべき手法を自社のマーケティングから落とし込む、っていうことしかないと思うんですよね。そしたら、時計仕掛けの預言者みたいに次の手、ってのはある程度見えてくるはずだと思っています。

「マーケティングのデジタル化」をやろう

そんなもんで、来週の月曜日にWebinarで話す内容は上記のような文脈なんだけど、結局のところ「自社と顧客の接点をちゃんと作りましょう」以外に答えなんてないと思うんです。

これはコロナで苦境に立つ実店舗でも同じことで「外部要因によって顧客接点が減少する」という状況に対して、どうやって顧客と自社のつながりを作るのか、という話、つまり普遍的なマーケティングの話でしかないんですよね。

だからこそ、最近デジタルマーケティングって言葉が実はそんなに好きじゃないんです。どうも「デジタルマーケティング」っていうとそれだけが独立した概念として響いてそうな気もしてて。

※いや、めっちゃこのサイトで「デジタルマーケティング」って言葉使ってるのは認めますけど。

やっぱり本質論としては「マーケティングのデジタル化」なんですよね。自社と顧客の接点を考えて、無理やり「追跡」するんじゃなくてむしろ「ファン化」してもらうことが大事なんだよね、っていうすごく当たり前の話なんだと思います。

まあ、そういう意味でCookie Apocalypseという世紀末の様相を見せてきたこの業界のTime to countdownに備えるためにも、ちゃんと「マーケティング」していきましょう、というお話でした。


気づいてない人のために説明しておくと、、、、この記事の中には小室哲哉の楽曲が随所にオマージュとして差し込んであります。むしろそれを書きたいための記事でございました。