
みなさんこんにちは!今回は、シティプロモーションの現場でデジタル広告を扱っている自治体の皆さんに、今日はぜひ読んでほしい「今すぐ見直したい3つのポイント」をお伝えします。
デジタル広告はただ“出すだけ”ではもったいない!広告が成果につながる設計を作っておかなければ、チャンスを無駄にしてしまいます。
この記事では、自治体のデジタル広告でよくありがちな設定を3つのポイントから解説します!ぜひ、一緒に見直していきましょう!
- 見直し①:CV(コンバージョン)ポイントを設計しているか?
- 見直し②:デジタル広告の目的の設定が“クリック”になっていないか?
- 見直し③:utmパラメータが正しく振られているか?
- シティプロモーションにおけるデジタル広告配信のまとめ
見直し①:CV(コンバージョン)ポイントを設計しているか?
自治体でデジタル広告を使う目的は多くの場合こんな感じかと思います。
- • イベントに来てもらう
- • 特産品を購入してもらう
- • まちを知ってもらう(認知度向上)
デジタル広告を出すのであれば、この目的を達成した地点:CV(コンバージョン/成果地点)を明確に設定するべきです。
CV(コンバージョン/成果地点)とは、この広告を通して最終的にどんな「行動」を期待するか?という成果地点の場所です。
例としては…
- • イベント参加申し込み
- • 特産品の購入
- • 資料ダウンロード
- • 相談申し込み
などがあげられます。このあたりはシンプルに設定できるかと思います。
少し難易度が上がるのが、まちを知ってもらう(認知拡大)の目的の時のCV(コンバージョン/成果地点)です。
今一度、一歩踏みこんで「認知を上げる」って、結局何につなげたいの?ということを考えてみていただけると何がCVポイントとするべきか見えてきます。
例えば、どういうところまでページを読んでくれたら「認知してもらえた」や「興味喚起ができたか」ということを考えます。
弊社でご相談を受けてよく設定するのは下記のようなポイントでしょうか。
- ・特定のページへの遷移
- ・外部サイトへのクリック
- ・アクセス・マップ情報への遷移
- ・資料DL
- ・問い合わせ・相談申し込み
この成果地点をきちんと設計しておかないと、「広告を打ったけども、結果が見えない」状態になりがちです。
新聞広告やテレビCMでは、放映されてからその後、どう行動したかを追うのは、とても難しいことです。
しかし、デジタル広告なら広告がクリックされた後、どういう行動をしているかまで評価することが可能です。
また、バナーに関してもAパターンとBパターンをABテストして、どちらが成果につながるか数値で比較できます。
CV(コンバージョン/成果地点)を設定しておくことで初めて、本当に事業に貢献する広告は何か?と考察することが可能となります。
ぜひ、CV(コンバージョン/成果地点)について見直してみてください!
見直し②:デジタル広告の目的の設定が“クリック”になっていないか?
自治体さんのデジタル広告の設定を見ていると、クリック数を目指す広告はたくさん目にしますが、それだけでは不十分です。
なぜなら、広告がクリックされることと成果はイコールではないからです。
クリック目的で広告を設定していると、「クリック数」が多くなるように広告が表示されるようになります。
つまりどういうことになるかというと、「とりあえず広告バナーをクリックしてみよう、だけどすぐにHPから離脱してしまう」という層にも広告が出やすくなり、成果につながらないクリックばかりが集まるリスクがあります。
一方、CV目的に設定すれば、成果に結びつきやすいユーザーに広告が表示されるようになります。
例えば、見直し①で触れたように、下記のようなCV(コンバージョン/成果地点)をしたユーザーに広告が配信されやすくなるように設定ができるのです。
- • イベント参加申し込み
- • 特産品の購入
- • 資料ダウンロード
- • 相談申し込み
- • 特定ページへの遷移
こういった設定を「デジタル広告の最適化設定」というのですが、弊社が見てきた自治体さんのデジタル広告では9割ほどが「クリック数の最適化」となっていました。とても、もったいないです。
CV数最適化にすると、クリック数最適化に比べてクリック数は多少下がっても、最終的な成果(例:イベント参加や購入数)が改善することが多いです。
事業目標に近づける広告にするためには、この「最適化設定」を活用しない手はありません。
見直し③:utmパラメータが正しく振られているか?
これ、けっこう見落とされていたり、設定されていないこともありますが、超重要です。
utmパラメータというもの広告リンクに付けておかないと、GA4などで「このアクセスが広告経由かどうか」が判断できなくなります。
そうなると…
- • 広告なのか自然流入なのかわからない
- • どの広告が成果に結びついたか見えない
- • 比較・改善ができない
といった分析上の問題が発生します。
また、utmパラメーターを振っていても命名規則がバラバラだと、どの広告がどれだか分からなくなることがあります。
そのため、パラメータの設計・命名ルールを統一して誘導できるようにしておくことが必須です。
このutmパラメータはとても便利なもので、例えば広報紙のQRコードや、パンフレット・チラシなどのQRコードにも使うことができます!
そうすると、広報紙・パンフレット・チラシからどれくらいQRコードが読み込まれているのか?もわかりますよ!
他にも、LINEのリッチメニューや投稿から市公式HPへどれくらいの来訪が起きているか?もutmパラメータを使って計測することが可能です!
シティプロモーションにおけるデジタル広告配信のまとめ
自治体のシティプロモーションでのデジタル広告は、ただ「見てもらう」だけでは不十分です。
デジタル広告はデータを収集しながら、目標に向かって最適化の設定をすることが可能です。
そのため広告の考え方自体を“見せるために出す”のではなく、“行動につなげるために設計する”ことが成功の鍵!
今日お伝えした3つの見直しポイントをぜひ実践して、デジタル広告施策がまちづくりの力に変わるように参考にしていただけたら嬉しく思います!
- 1. 成果地点(CVポイント)を明確に設計
- 2. クリック目的ではなく成果目的に広告を設定
- 3. utmパラメータを正しく、統一して振る
この3つだけで、広告の質と結果は大きく変わります。
地域の魅力を、デジタル広告も上手に使って生活者に届けていきましょう!
sembearでは広告設計についてもお手伝いしていきますので、「もっと良い広告にしたい!」という方は、お気軽にご相談ください。
シティプロモーションに関する事例は、こちら
sembear合同会社はシティプロ・デジタルマーケティングの支援をしています:事例はこちらから
シティプロモーションの支援・デジタルマーケティングのご相談はお気軽にどうぞ




