
広告代理店向け組織開発
広告代理店に「特有」の組織課題
デジタル広告が日本の広告費の半分以上を占める現在、デジタル広告を担う部門の組織開発は日本のあらゆる広告代理店にとって急務です。また一般的に「ネット専業代理店」では慢性的な離職率の高さから安定したサービスレベルを維持できず、成長が頭打ちになるケースが非常に多くなっています。
sembear合同会社は広告代理店専門の人材育成プログラムを長年提供していましたが、現在の広告代理店における代表的な組織課題としては以下のような問題に直面していました。
1. デジタル広告部門におけるリーダーシップの必要性
特にデジタル広告部門を立ち上げた総合系の代理店、または地方のメディア企業が立ち上げたデジタル部門でまず発生する問題が「とりあえず現場に丸投げ」という問題です。デジタル広告事業を成長させるためには、ノウハウを持った運用担当が必要であることは言うまでもありませんが、彼らが心理的安全性を感じて業務に臨むためには上長によるリーダーシップの発揮が必要不可欠です。
しかしながら、現実問題としては「デジタルを理解しない上司」として現場の運用担当から「信頼されない」だけではなく、旧来のマスメディア的な広告の捉え方から脱することができないマネジメントに陥り、結果として組織を瓦解させてしまう例は「珍しくない」というレベルではありません。
2.「管理画面担当者」から卒業できない運用者
その一方で、デジタル広告専業代理店で起こりがちな問題が「管理画面」での運用に慣れすぎ、提案においても「管理画面の操作」以上の提案ができない若手が増えている、いわゆる「管理画面以上のことが考えられない」という問題です。
AIが普及し、機械学習による最適化も洗練される一方で、ITPを代表とするプライバシー保護規制が進む現在のデジタル広告において、広告代理店の「提案力」の源泉は「クライアントのビジネスモデルの理解」や「ターゲット市場におけるユーザーのインサイト」という、「管理画面の中での答え合わせ」ではない要素に置き換わっています。
3. 「他責文化」の問題
現在のデジタル広告において「フロント」「コンサル」「オペレーション」という分業体制は、多くの代理店で採用され、もはやメインストリームといってよいでしょう。しかしながら、この分業体制はスケーラビリティを担保するのと同時に、多くの代理店に「他責」の文化をもたらし、結果として離職率が悪化する課題を引き起こしています。
クライアントの言うことを伝書バトのように伝える「フロント」と、複雑なデジタル広告の仕組みをクライアント目線に翻訳できない「オペレーション」、そしてその間に立ち提案を妥協してしまうコンサルタント、という、悪い意味での「三すくみ」が発生してしまうと、それが「文化」として定着するまでに時間はかかりません。
広告代理店の成長を分ける「提案力」と「チームワーク」
クライアントから選ばれ続ける代理店と、そうでない代理店。その差は「提案の合理性とスピード(提案力)」、そして「同僚との意思疎通や管理職の指導力(チームワーク)」に明確に表れます。
2003年から止まったままの「分業制」の限界
デジタル広告のビジネスモデルは依然として労働集約型であり、フロント・コンサル・オペレーションという「分業制」の基本構造は2003年から変わっていません。一方で、プラットフォームの機械学習の高度化、Cookieの利用制限、1st Party Dataの活用など、業界のトレンドは激変しています。この複雑な変化への適応は、単なる「ハードスキルの学習」だけでは現場に定着しません。
「縦割り」が提案力を劣化させる
分業による「縦割り」は、業務間の「ボールの取りこぼし」や、他責文化による「意思疎通の齟齬」を生み、結果として組織の提案力を著しく劣化させます。
これからのデジタル広告業界で組織が成長し続けるためには、分業制によるスケーラビリティを担保しつつ、未知のトレンドを学ぶ「マインドセット」や、新しい提案に踏み込む「勇気」といった、従業員一人ひとりの意識(ソフトスキル)の変革が不可欠なのです。
広告代理店向け組織開発プログラム
「運用スキルの限界」と「他責文化」を打ち破る、デジタル広告業界のための組織開発。
複雑化するデジタル広告業界において、運用担当者のスキル不足や慢性的な離職率は、多くの代理店が抱える致命的なボトルネックです。sembearは、200名以上の現場担当者への研修を通じて、この問題の根本が「個人の能力」ではなく、業界の進化速度の速さがもたらす「経験の陳腐化」、そして分業体制が生む「組織の構造」と「マインドセット」にあることを突き止めました。

私たちが提供するのは、日本の検索連動型広告の礎を築き、業界の裏表を知り尽くした代表・治田による「実践的なテクニカル・運用ノウハウ」(ハードスキル)と、外資系グローバル企業で数々の組織変革をリードしてきた専門家による「人の内面にアプローチする組織開発」(ソフトスキル)の掛け合わせです。MBTI等の資格を持つ組織開発のプロフェッショナルが、「やりっぱなしの研修」で終わらない「現場の行動変容」へと確実に定着させます。
デジタル広告部門立ち上げ・運用支援

デジタル広告のチーム単位で提供する支援プログラムです。管理職レイヤーから現場レイヤーまで網羅した組織開発プログラムをご提供いたします。提供プログラムの詳細は以下のコンテンツを中心に、ヒアリングをもとに設計をさせていただきます。
- 相互理解推進ワークショップ
- リーダーシップ研修
- スキルマップ策定
- コンサル育成One on One研修
提案力強化につなげるグループワーク

フロント・コンサル・オペレーションのそれぞれが、専門性を発揮しつつ、組織としての提案力を向上させることに特化したグループワークです。
データ分析やプランニングなどの実践的なグループワークに加え、MBTI等を用いたセルフプロファイリング(自己・他者理解)を組み込みます。これにより、フロントとオペレーション間にあるコミュニケーションの壁(他責文化)を解消し、組織全体の提案力を底上げします。
マネジメント支援

広告代理店の組織において、マネジメント層に求められる責任は増大し続けています。デジタル広告特有の離職率の高さ、プラットフォームの進化による能力の陳腐化など、個人の努力で職責を担うことは困難です。
sembearではマネジメントの方との定期面談を定額制のメンタリングサービスとして提供し、代理店のコア人材であるマネジメント層の底上げ、離職率低下を未然に防止します。

