ある日突然「君パソコンの詳しいよね」と肩を叩かれた話

人材育成

はじめまして。sembear合同会社のカスタマーサクセス担当Saimiです。

デジタルマーケテイング支援や、デジタル人材の育成に取組む弊社に入社して早半年が経ちました。やたらと横文字の多い基礎用語を習得したり、腱鞘炎になるんじゃないかってほどキーボード早打ちしたり、日々せわしなく過ぎていきます。

いまでも経営陣が話す言葉が宇宙語に聞こえることがあるほど、デジタルマーケティングの世界は奥深く、技術や情報の更新の速さが身にしみる今日この頃。古来より移ろいゆく物に美しさを感じる日本人ですが、素人ながらこの技術革新の速さには美しさよりも脅威を感じるばかりです。

「君パソコン詳しいよね」と肩を叩かれた日

sembearに入社する以前、とある地方の中堅どころの人材派遣会社で営業職として勤務していました。企業と求職者の方を繋ぐコーディネーター的業務です。

私が集客担当(*1)を拝命したのはある日突然の出来事でした。当時、社内では「倍返しだ!」でお馴染みの某銀行員ドラマ張りの内部抗争が勃発し、役職者クラスがバタバタと退職する一大イベントが発生していました。それまで集客を担当していた前任者は退職したうちの一人だったのです。

集客は止められない、けれど引継ぎ出来る状況でもないということで、「とりあえずパソコンだけでも操作できる奴を探せ!」と候補に上がったのが私でした。

私はデジタルマーケティングに出会ったきっかけを聞かれたとき、「社内で唯一パソコンができたからです。」と答えるのですが、半分本当で半分嘘です。残り半分のきっかけについてこれから綴ってみたいと思います。

(*1) 当時、デジタルマーケティングという概念がなく集客担当と読んでいたので、今回は集客担当で統一します。

怒号が飛び交う集客現場

私が集客担当になる以前の話です。ウェブサイトでの集客のために営業担当者が求人を書き起こし、集客担当者に提出するという業務がありました。しかし、書き起こした原稿にちょっとした誤字が見つかるだけで凄まじい勢いで怒鳴り散らされるのです。文字通り怒号が飛び交います。

当然の如く、ウェブサイトで集客はつまらないものだと皆んなが感じていました。原稿作成の手間もかかります。重要性を感じなくなるのは必然でした。

これが私が集客担当を拝命した残り半分の理由です。マーケティングの専門知識以前に、みんなで協力してウェブサイトを運用しよう、ちゃんと運用すれば効果があるんだよということを社内に周知する必要があったのです。

私は良くも悪くも常日頃から全方位外交でしたので、全社員と上手くコミュニケーションをとって対応できるだろうという算段だったようです。田舎者ちゃきちゃきの口の悪さも相まって、年配世代にも歯に絹着せぬ物言いで、現場を上手く纏めて欲しいという思惑もあったと聞きます。(楚々として慎ましく言いたいことをグッと堪えるタイプだと思っていたのは自分だけだったようです。)

自社のサービスを反映させたい

もうひとつ理由があります。それは私が営業職を経験していたことです。

私が営業部から集客の担当に移ったとき、マーケティングとか、デジタルを活用した集客という知識を、誰も持っていませんでした。なにが正解で、なにをすれば改善できるのか誰も知らなかったのです。それでも明確に分かっていたことは、今のウェブサイトは自分達の求めているものではないということでした。

求人サイトを運営しているにも関わらず、求職者向けのブログには社員のデート記録が永遠と綴られていました。(これはコンサルタントから専門性の高いコンテンツを増やしなさいという指示を誤認した結果だと後に判明しています。) また、肝心の求人情報は謳い文句が全てコピペで、同一文言で構成されていたため、結局どんな仕事か分からず応募に繋がる様なものではありませんでした。

自分達が初めてウェブサイトに向き合った時、会社として世界に発信している内容があまりにお粗末であったと気づいたのです。自社のサービスを理解し、それぞれの現場や業務の特色を求人原稿に反映できる人材を担当者に据える必要がありました。その点で行くと、営業畑でテラテラ仕事をしていた私はドンピシャだったようです。

本当に必要なのはパソコンスキルではない

私が集客担当を拝命した理由は3つ

・なんかパソコン使えそうだったから

・社内での調整役として適していたから

・自社のサービスを把握していたから

業務に取組んで感じたことは、デジタルマーケティングの担当者に必要なのはパソコンスキルではないということです。今だから声を大にして言いますが、私はあまりパソコンが得意な方ではありません。現状を正確に捉えたり、周囲を納得させるだけの資料を準備したり、コミュニケーション能力だったり…。常に考えることを辞めずに発信し続けることが大切だったような気がしています。

今まさに、「メガネをかけているから賢そう」並みの先入観で、「パソコン詳しそうだからお願いね。」とデジタルマーケティング担当者の肩を叩かれているあなた。考えることを辞めなければたぶん何とかなります。窓際でネットサーフィンしている何倍も楽しいです。

私が集客担当を担ってから、デジタルを活用した集客数は2年間で約6倍に増加しました(コロナ禍の影響もあり求職者が爆増した経緯もありますが…。)社内で集客環境、いわゆるデジタルマーケティング環境を構築するまでの道のりは果てしなく険しく、正直泣きながらパソコンと向き合う日も沢山ありました。それでも成果として残ると感慨深いものです。

社内の環境が整ってからの集客成長はあっという間でした。それ故に私はデジタルマーケティングの可能性に魅入られたのかもしれません。

最後に~君の眼に狂いはなかった!~

営業に行けば車をぶつけるし、社内に居れば間食ばかりしていた私を、思い切って集客担当に任命した上司に言いたい。「君の眼に狂いはなかった(どや)」と!自分で言うのもなんですがそれくらい上司の思惑通りよくやっていたと思います。

私が転職を決めたとき、上司は物悲しそうな顔をしながらも「お前が決めたことならどこまでも応援する」と強く背中を押してくれました。ある日突然「君パソコンの詳しいよね」と集客担当への肩を叩かれて出会ったデジタルマーケティングですが、今度は「自分の眼に狂いはなかった!」とドヤれるように【世界に通用するデジタル人材】を目指してこれからも日々精進していきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました