自治体ウェブサイトにGTMが重要な3つの理由:なぜGoogle Tag Managerが不可欠なのか

自治体ウェブサイトはすでに市民の生命を守る重要な情報インフラとなっている!というのは弊社の研修でよく話す内容ではありますが、実際に多くの自治体サイトでは医療・災害情報のページのアクセス数が多く、宇都宮市の調査では60~80代であっても、市の公式ウェブサイトで市の情報を取得している人が50%を超えていることがわかっています。全世代において、市の公式ウェブサイトが生命に直結する情報インフラとなっていることは、疑いようのない事実です!

その重要なウェブサイトは、ただ情報を掲載するだけでは不十分です。来訪したユーザーの行動を解析し、そのデータを基にウェブサイトを市民が使いやすくする、あるいは観光等の市外への情報発信を最適化することが求められています。

ここで重要な役割を果たすのがGoogle Tag Manager(通称GTM)です。本記事では、GTMが自治体ウェブサイトになぜ必要か、その理由を深掘りしていきます。

GTMは、ウェブサイトにおけるユーザー行動のデータ収集を助ける無料のツールです。ウェブサイトにタグを挿入することで、訪問者の行動等のアクセス状況を追跡します。自治体サイトにおいては、CMS管理会社に依頼することでGTMが設置されることがほとんどです。GTMを設置することで、GA4等と合わせてウェブサイトのパフォーマンス分析やマーケティング活動の効果測定が自治体職員の手でできるようになります!

自治体サイトでGTMを設置するときのほとんどのパターン

  • GTMのアカウントを開設する
  • アカウントの指示通りに「タグ」をコピーする
  • コピーしたタグを管理会社に送り、サイト内に埋め込んでもらう
  • 完了!

アクセス状況を分析し、ウェブサイトをより効果的なものにしていくことに有効なGTMですが、他にも設置することでいろいろなメリットがあります。

まず出てくるのが、タグ管理のラクチン化。ウェブサイトには色々なコードが必要で、それがないと訪問者の動きを追跡したり、効果的な広告を打ったりできないんですよね。でも、これらのコード(タグって呼びます)を一つ一つ手動で管理するのは、めちゃくちゃ大変。時間かかるし、ミスのリスクも高い。

ここでGTMが大活躍。このツールを使えば、ウェブサイトのコードに直接手を加えることなく、タグをサクッと追加、更新、削除できます。これがどれだけ助かるかって話。特に自治体ウェブサイトでは、新しい情報がどんどん更新されるから、タグ管理がスムーズに行えるってのは、もう手放せないレベル。

次に、サイトの分析機能がパワーアップします。GTMを使ってGoogle Analytics(GA)を設定すると、どんな人がサイトを訪れてるのか、どのページが人気なのか、みたいな基本情報が手に入ります。でも、GTMの真骨頂は、それだけじゃないんです。

ここからが本番。GTMのイベント設定が、どれだけ手軽かって話をしましょう。例えば、「このボタン押した人、どれくらいいる?」や「このフォーム、みんなちゃんと送ってくれてる?」みたいな、もっとピンポイントな行動を追いたいとき、GTMが大活躍するんです。

「設定難しそう…」と思うかもしれませんが、GTMは超フレンドリー。技術的なことはあんまりわからない、って人でも大丈夫。GTMでは、ウェブサイト上で起こる小さな出来事(イベントって言います)を、ほんとに簡単に拾えるようになっているんです。サイトの中の計測したいクリックボタンのURLを指定するだけ。それだけで、「このボタンを押したら、どうなるのか」を追跡できちゃいます。

これがどれだけすごいかっていうと、市民がウェブサイトでどんなアクションを起こしているのかをリアルタイムで把握できるってこと。つまり、自治体サイトをもっと使いやすく、もっと便利にするためのヒントが、こんなにも簡単に手に入るわけです。市民サービスを向上させたい自治体にとって、GTMはまさに救世主!

でも、GTMのイベント設定の素晴らしさを語る上で欠かせないのが、その確実性。設定を変更したら、その場で設定したイベントが正しく動いているかをチェックできるんです。

要するに、GTMってのは、自治体ウェブサイトをもっと市民目線で改善していくための、めちゃくちゃ便利な道具。このツールを駆使して、市民が本当に求めているサービスをバッチリ提供できるようになるはずです。GTMがあれば、自治体サイトの可能性は無限大に広がりますよ!

多くの自治体は、市民への情報提供だけではなく、地域の活性化や観光促進といった広告施策を含む自治体マーケティング施策を実施しています。ウェブ広告を出稿する際にGTMを活用することで、これらの広告施策の効果を正確に測定し、どの広告がどれだけのトラフィックをもたらし、そのトラフィックが実際にどのような行動を引き起こしたかを詳細に追跡することができます。

この情報をもとに、より効果的なマーケティング戦略を立てることが可能になります。またその際の各広告のタグ設置も、GTMがあればラクチンにできます!

要するに、GTMっていうのは自治体ウェブサイトを運用する上で、もう手放せないツールなんです。効率的なタグ管理によって、ウェブサイトのメンテナンスが楽になり、分析機能の強化で市民のニーズや行動を正確に捉えることができます。これにより、より良い市民サービスを提供するための情報が手に入るわけですから、自治体ウェブサイトの運営には欠かせません。

でも、GTMの力を最大限に活かすには、ちょっとした工夫が必要です。例えば、どのデータを追跡するか、どうやってそのデータを活用するか、という戦略的な考え方が大切になります。また、GTMの導入は、最初はちょっと複雑に感じるかもしれません。でも心配無用。自治体ウェブサイトは自治体用CMSの管理会社を通しておそらく丁寧に導入のサポートをしてくれますし、一度設定してしまえば、その後はほとんどメンテナンスフリーで運用できます。

自治体ウェブサイトの運営者のみなさんには、GTMの導入を真剣に検討してみてください。市民の利便性を高め、より効果的なコミュニケーションを実現するための強力なツールになります。GTMがあれば、自治体ウェブサイトは、市民にとっての重要な情報インフラであり続けることができるのです。

そして、もしGTMの設定や運用で困ったら、コミュニティや専門家に助けを求めてください!

弊社では、自治体のデジタルでの情報発信のサポートをしております。ご興味があればぜひお気軽にお問い合わせください!

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