Programmatic IO 2022 in Las Vegasに行ってきた!

Programmatic IO in Las Vegas視察レポート

2022年5月下旬に米国で開催されたアドテクの祭典、Programmatic IOに参加してきました!あれやこれやのよもやまアドテク話をレポートいたします!

目次

行ってきましたラスベガス!

ラスベガス国際空港のネオンサイン

というわけで2022年5月24日から26日まで、米国ネバダ州はラスベガスに開催された「アドテクの祭典」であるProgrammatic IOというイベントに参加してまいりました。昨年まではオンラインで中継もされていたのですが、コロナの規制緩和を受けて今年からオフライン限定イベントになり、私もそろそろコロナ後のインターネット広告・デジタルマーケティングの未来を腰を据えて考える時間も欲しかった、ということで三年ぶりの渡米となりました。

今回はちょっとだけ現地で話されていたトピックをご紹介しようかと思います!

そもそもProgrammatic IOって?

会場に設営されたブースの様子。ベンダーさんがいっぱい来てます

上にも書いてある通り、Programmatic IO(プログラマティック・アイオー、と読みます)はアメリカで開催されている「アドテクの祭典」ともいうべき一大イベントです。春に西海岸、秋にニューヨークで毎年開催されています。コロナ禍の中ではオンラインイベントとして開催されており、日本からでも(時差を我慢すれば)視聴可能ではあったのですが、今年から従来通り、オフライン限定イベントとして復活をし、今回のラスベガスはなんと三年ぶりのオフライン開催となりました。

上の写真のように多くのアドテク事業者さんがブースを並べ、ブースエリアはさながらアドテクの商談会ともいうべき状況にもなっており、弊社も実はとある事業者さんの日本展開について熱いディスカッションをしておりました。しかしながらProgrammatic IOのだいご味はこちらのブースではなく、様々なアドテクのトピックを扱うディスカッションやセミナーなどの聴講です。

今回の会場はラスベガスでも最大級のホテル「MGM Grand Las Vegas」で会場の最大収容人数はなんと3000人!ご覧の通りメインホール以外にもブレイクアウトセッションも並行して行われており、一人で全部聴講することはとてもじゃないけど不可能なぐらい豊富なセッションが開催されています。

今回私が特に注目していたテーマとしては、やはり日本でも熱い議論が続いているCookieless時代のエコシステムの在り方、そして1st party dataの活用についてです。またCTVやこれからの計測技術の進化についてのセッションなどにも参加してきました。

しかし今回の会場、すぐ隣がホテルの巨大なプールエリアになっていて、40度近い気温の中プールではしゃぐ人々を横目にこれらのセッションに参加、というのもなかなか修行感がありました・・・

アメリカのアドテクの現状を知ること

Programmatic IOメイン会場
メインホールの様子

さて、なぜ私が高い参加費(このイベント、セッションを聞くチケットだけで20万円以上するんです実は・・・)を払ってまでこのイベントに参加するのにはもちろん理由があります。それは「アメリカのアドテクトレンドの現状を知ることでこれから日本を含むアジアの市場展開が予測できるから」です。

これはアメリカが先を行っている、などという単純な議論ではもちろんありません。どんなに優れた技術でも商習慣や人口規模、文化など様々な要因によって世界中で使われるわけではありませんから。しかしながら同時に、やはりインターネット広告のトレンドは常に米国から発信され続けていることも否定ができない事実でもあります。今アメリカで熱いトレンドは程度の大小はあれども日本で全く影響がないわけではありません。

つまり日本のアドテク・インターネット広告・デジタルマーケティング市場の今後を予測するためには、アメリカの最先端トレンドやベンダーの取り組み、代理店が発表する事例などをまず自分の目で見て耳で聞いて、一次情報として接したうえで、徹底的に考えることが必要になってくるわけです。この努力は弊社のように「デジタルマーケティングの人材育成」を生業にし、これからのデジタルマーケティングを担う人材を育てている会社にとっては非常に重要なことなんですね。

で、どんな話になっていたの??

結論から言えば、やはり現状のCookieless時代における1st party dataの活用は、今後日本でも重要性を増すでしょう。CRMと広告配信はより密接につながり、CPAやROASも重要であるとはいえ、より中長期的な事業拡大を実現する指標としてLTVも含めた施策を考える必要性はありそうです。やはり効果計測領域とデータ活用は今後より一体化する流れであると言えるでしょう。

またITPでCookie規制を先行して導入しているiPhoneユーザーの動向についても非常に興味深い考察がありました。その上でCookieに依存しなくとも、プライバシーに配慮した広告配信を実現する努力はかなり進んでいます。もちろんその手法はFingerprintingのような「グレー」な方法でも「なんちゃってオプトイン」という手法でもなく、本当にユーザーにフレンドリーな広告を配信する技術としての進化と考えてよいでしょう。

さて、弊社としてはこの「Programmatic IO 2022 Report」を2時間一コマの研修としてご提供しております。内容としては上記にあるトレンドの話だけではなく、米国の最新事例から広告配信手法についての解説、そして今後の業界展望や必要になるスキルまでをカバーした研修となっておりますので、ご興味のある方は是非お問い合わせくださいませ!

おまけ:ラスベガスで見かけたおもしろかったもの